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ゲットヴァイク修道院に行ってきました。

 

















オーストリア、クレムスにあるゲットヴァイク修道
を訪ねました。

ゲットヴァイク修道院は1083年パッサウの司教セン
ト・アルトマンにより設立されたベネディクト派の
修道院です。

写真ではわかりにくいですが、ドナウ河の南岸標高
449メートルの丘にあります。
クレムスを街を車で走っていてもひときわ目立だつ
街のシンボルです。

















今回この修道院にはオーストリアの公的ワインプロ
モーション機関である、オーストリア・ワイン・
マーケティング協会
の展示会「ワインサミット
のプログラムの一環で訪問しました。

大広間でシュティフト・ゲットヴァイクのワイン
を含めたクレムスタール地方のワインをテイスティ
ング。テイスティングには世界各国からのプレス
やワイントレードの関係者が参加しました。

一気に数十種類のワインをテイスティングします。















大広間の壁から天井にかけフレスコ画が描かれている
のですが、その絵の見事な事!

上の写真は天井部分のフレスコ画です。
バロック画家のパウル・トローガによるものです。

たくさんの天使が描かれています。
う〜ん。「フランダースの犬」のラストシーンを
思いだしちゃいます。



















このイベント会場でなんと!フリッツ・ミースバウ
ワー
さんにお会いすることができました。

2日前にシュタット・クレムスを訪問した時にはお会
いすることが出来なかったので残念に思っていたの
ですが。

かつてドメーヌ・ヴァッハウのチーフ・ワインメー
カーとして在籍し、2003年にAWAが輸入を始めた
その年にシュタット・クレムスに移られてしまい、
今回がAWAスタッフにとって初めての対面。

「やっとお会いすることができました。」と言うと、
「ドメーヌ・ヴァッハウでは僕の要求が厳しすぎて
組合出資者から解雇されてしまったんだよね。」と、
あのあまりにも有名かつ、ちょっとこちらから言う
のがはばかるいきさつをサラっと自ら口にされま
した。

クレムスタールをバックに記念撮影。
修道院のテラスの前でクレムスタールの地理的気候
を説明してもらいましたが、その語り口は力強く、
エネルギッシュ。
小柄な外見とはうらはらで、例の有名な解雇騒ぎも
うなずけるパワーの持ち主です。




















ミースバウワーさんがゲットヴァイク修道院にいた理
由は、シュタット・クレムスが2006年より、シュテ
ィフト・ゲットヴァイクの生産部門を担当している
から。

ゲットヴァイク修道院はワイン造りの歴史は古く、
1286年から始まりましたが、1987年からは畑を
諸事情からあるワイナリーに畑をリース、紆余曲折
あって、2006年からはミースバウワー氏が手掛ける
ことになったのです。
結果、品質は向上し、シュトット・クレムスに続い
て歴史あるブランドを復活させてのです。

まるで「ワイナリー再生ワインメーカー」ですな。

さて、シュティフト・ゲットヴァイクのワインで
美味しかったのが写真のピノ・ノワール ロゼ。

ラベルもフレスコ画に因み、天使の絵と、スクリュ
ーキャップのブルーが斬新なデザインのワイン。
ミースバウワーさんが手掛けて一新したそうで、
「顧客からの評判も良いよ。」とのことです。

このロゼはまた“ミサワイン”であり、司教の許可を
得て造られる特別なワイン。
補酸、補糖は認められておらず、ナチュラルでなけれ
ばいけません。酸化防止剤も本当にわずかだけ。

ピノ・ノワールを贅沢にもダイレクトプレスした
色合いもまさにピンクの美しいルックスの辛口
ロゼ。

素晴らしい場所で、憧れのワインメーカーに会い、
思いがけず素敵なワインに出会い、幸せな気分で
修道院を後にしたのでした〜。
オーストリアワイン大使 hama * オーストリアの旅 * 16:01 * - * - * pookmark

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